再構築は積み木のタワーじゃない
2006年 06月 06日
「もう限界だから。今はもうやり直したいとは思っていない」
そう告げられてから、一週間が過ぎた。
かたちだけにこだわるのはおかしい。という旦那の言う通り、ハグしたりキスしたり…そういうことだけにこだわらないように、過ごしている。
そう言われた時は「まだ女の事が気になるから、私とそういうことができないだけじゃないの?」とか思って、取り乱したりした。「そういうことだけをして、ごまかしたくないんだ。」旦那の言葉が私を騙しているように思えた。
もう傷つくのは嫌だから。。。
でも、ごまかしながら過ごしたって結局私達の関係は変わらない。それは、この1ヶ月で私自身も感じていた。だから、疑いが疑いを生み、あふれ出す不信感に気持ちの行き場をなくしてしまっていた。私がしたことといえば、ひっきりなしにキスを求め、仕事中の旦那の居場所を常にGPSで調べることだった。
もう傷つきたくないという思いに囚われすぎて、もう少しで大事なことを見失うところだったのかもしれない。再構築は、信じられなくなった旦那を、(大方旦那の努力により)もう一度信じることでも、傷ついた私の心を癒してもらうことでもない。もう一度、私達夫婦の関係を作り直すことなのだから。
作り直すために私がこの1ヶ月の間にしてきた事ってなんだろう…。
ちょっと、自己嫌悪…。
夜中に出勤した旦那から、朝電話があった。「今日は、早く帰れるから夕飯作っておくよ」と。
そして、私の仕事が終わって、自宅に電話をしてみたら娘が出て…。
私「お父さん何してる?」
娘「何かねぇ、たまねぎむいてるよ。今日はカレーにするんだって」
私「もう今から帰るから、ゆっくりしててって言っといてね」そう言って電話を切った。
何だか妙に嬉しくて、急いで帰宅した。途中、旦那のビールが昨日でなくなっていた事を思いだしたので、スーパーによってビールと旦那の好きな冷奴。そして、後は揚げるだけのトンカツを買って帰った。
帰ってみたらカレーとサラダを作ってくれていた。「ありがとう」と言うと、全く私の方を見ずに「おう」とだけ応えた。
旦那の作ったカレーと、私の揚げたトンカツで今日の夕飯はカツカレー。いつもは、自分の作ったものは食べる気がしないという旦那も、おいしそうにたくさん食べていた。
浮気事件が勃発するまで、私達二人には足りない部分や伝えきれていなかったことがたくさんあったんだなぁ…。苦しくて、辛い事件ではあったけれど、こんなに傷付いたなら、せめて一歩くらいは前進しなくちゃ。
そう思えるようになったら、何だか少しづつ私が私でいられる日々が戻ってくるような…。まだほんのかすかな匂いだけど、そんな気がした。
by egaogafutatu
| 2006-06-06 22:02
| 毎日の事